ヒストリとバッチについて ( 統計誤差の指定: istdev )

ヒストリとバッチの違い

  • ヒストリ:

    • 放射線粒子1個の 軌跡1個 を指す

    • 全体の計算精度を決定する重要な要素

  • バッチ:

    • 一定数のヒストリをまとめたもの( 軌跡の束

    • 計算の途中経過を出力するために使用される


istdev :(ヒストリ分散モード / バッチ分散モード)

ヒストリ分散モード / バッチ分散モード

  • ヒストリ分散モード

    • 全ヒストリで分散を決定(全粒子の 軌跡すべて を対象に統計誤差を計算)

  • バッチ分散モード

    • 軌跡をまとめた 束のばらつき で統計誤差を計算(1000粒子飛ばすのを100回やった.その100回がどの程度ばらついていたか.)


istdevの設定値

  • istdevの設定は、 統計誤差の出し方 + 再開始 or 新規 計算の指定

  • デフォルト設定 : istdev = 0 ( 自動設定 )

    • MPI並列のときは、istdev=1(バッチ分散モード)

    • それ以外のときは、istdev=2 (ヒストリ分散モード)

  • istdev = (-1,1) : バッチ分散モード

  • istdev = (-2,2) : ヒストリ分散モード

  • 結局、基本は、istdev=0 でよい.(全ヒストリで計算します.)

    • MPI計算するときだけ要注意.

    • 再開始計算するときは、 +2/-2で切り替え