############################################################## 一般逆行列について ############################################################## ========================================================= 線型連立方程式における解の種類:逆行列の存在 ========================================================= 線型連立方程式 .. math:: Ax = b に対して,解 :math:`x` を求める手法には,Cramerの公式や余因子や掃出法等,複数存在する.逆行列を求めることにより, .. math:: x = A^{-1} b から解を得ることができる. :math:`Ax=b` と表記される全ての場合で,解が存在する訳ではない. 行列 :math:`A` の形状 ( :math:`m \times n` ),及び,階数( :math:`rank(A)` ) によってこれらの振る舞いは変化し,逆行列の存在が左右される. 行列の形状,階数によって,以下の4つに分類される. (a) 行列 :math:`A` は :math:`m \times m (m=n)` 正方行列で, :math:`rank(A)=m` (フルランク)である. (b) 行列 :math:`A` は :math:`m \times n (m>n)` 縦長行列で, :math:`rank(A)=m` (フルランク)である. (c) 行列 :math:`A` は :math:`m \times n (m